顎関節症を自分で改善する方法(開口訓練)
顎関節症は、噛みグセや顎のズレによって引き起こされる病気です。
・ 口を開けようとすると、顎が痛い
・ 口を大きく開けづらい
・ 口を開ける時、顎の関節がカクカク鳴る
の三大症状が見られ、放っておくと全身に悪影響を及ぼします。
もし、これらの症状が見られた時に、自分で改善することはできないものでしょうか?
今回は、顎関節症を自分で改善する方法として、開口訓練についてお話していきます。
基本的には、歯医者さんの診断を受けて、指導の下に行う訓練ですが、ご参考にしてください。
軽度の顎関節症は治りやすい
顎関節症になってしまった場合でも、軽度のうちでしたら、歯医者さんでの治療や自宅療法により、2~3ヶ月くらいで症状が和らいできます。
人によって早ければ、1週間くらいで良くなる場合もあります。
開口訓練は自分でできる改善方法
顎関節症の治療法のひとつに運動療法があります。
開口訓練は、自分で手軽にできる、顎関節症を改善できる運動療法です。
訓練と聞くと、難しく思うかもしれませんが、誰にでもできる簡単なことなので、ご安心ください。
Q1. 開口訓練の方法は?
A1. 口を大きく10回くらい開ける練習をするだけです。
手の指を顎骨のところに軽く添えて、ゆっくり大きく口を開けてください。
Q2. 開口訓練はどれくらいの頻度でやるの?
A2. 1日10分程度、毎日続けて行うことが大切です。
日常生活の中に組み込んで、習慣化しましょう。
Q3. 開口訓練は、いつ行うの?
A3. 基本的には、時間ができた時、寝る前など、いつでも大丈夫です。
お風呂に入った時に行うと、温熱療法の効果もあるので、オススメです。
Q4. 口を開けようとすると、カクンと関節の音が鳴り、痛みがあるのですが、大丈夫ですか?
A4. 関節の音が鳴っても、痛みがあっても、気にせずに続けてください。
頑張って、それを乗り越えることに意味があります。
(激痛を感じる場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。)
開口訓練が必要な理由
顎の関節は、口を閉じている時に正しい状態にあるわけではありません。
顎関節症になり、顎がズレている場合は、口を閉じている時に関節がズレていることになります。
口を大きく開ける練習をすることによって、顎の関節は正しい位置に戻ろうとします。
顎の関節が正しい位置を覚えないといけないので、開口訓練で口を大きく開けることが必要になります。
私たちの腕や膝、首などは、骨と骨の間にある軟骨がズレると、関節が鳴ります。
同じように、下顎の骨の上部(下顎頭)と顔の骨(側頭骨)の間にある軟骨が、ズレたり戻ったり、行ったり来たりを繰り返すと、顎がカクカク鳴ります。
音がすると怖くなって、開口訓練を止めてしまう方もいるかもしれませんが、気にせずに続けてください。
痛くて口が開けづらい場合も、頑張って乗り越えてやり続けることが大切です。
痛いからと口を開けなくなると、そのまま動かなくなってしまいますが、何とか開けようとすると、顎の関節は、元に戻る状態になり、顎関節症が改善されていきます。
まとめ
顎関節症を自分で改善する方法として、開口訓練があります。
大きく口を開ける練習を毎日続けていくことで、ズレた顎の関節が正しい位置を覚え、元に戻ろうとします。
開口訓練は、毎日の習慣にして1日10分程度、誰でも簡単に自宅でできる運動療法です。
顎に違和感があったり、痛みや関節の音が気になったりする場合は、まずは、歯医者さんの診察を受け、歯科医の指導の下、自宅療法で開口訓練を取り入れましょう。
顎関節症の症状が重く、深刻な痛みを生じている場合は、痛みが緩和するまで開口訓練は行いません。
歯医者さんで適切な診断を受け、最適な方法で顎関節症を改善しましょう。
デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
顎関節症の自宅でできる運動療法として、開口訓練をご提案しています。
患者様に丁寧にご説明・アドバイスさせていただき、当院と患者様が協力し合う万全なサポート体制で、ご自宅での訓練も安心して続けていただけます。
顎関節症に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。