1. TOP
  2. その他
  3. 歯並びは遺伝するのか?

歯並びは遺伝するのか?

その他
この記事は約 5 分で読めます。 3,849 Views

こんにちは!
突然ですが、あなたは歯並びが悪くて悩んでいませんか?
歯並びの悪さは、遺伝が大きく関係していると思っていませんか?
実は、遺伝的要素は3割程度で、残りの原因は生活習慣によるものと言われています。
今日は、歯並びがなぜ悪くなるのかをお伝えしていきます!!
それでは参ります!

歯並びは遺伝する!?

「親の歯並びが悪いと遺伝する・・・」これは誰しもが思っていることではないでしょうか。
悪い歯並びのことを[不正咬合]といいます。

確かに骨格や歯の大きさは遺伝するので、その結果同じような不正咬合になることはよくあります。
その中でも、骨による影響が強い不正咬合は、遺伝する可能性がとても高くなります。

例えば、上顎前突や下顎前突がそれにあたります。
上顎前突とは出っ歯、下顎前突とは受け口と言われるものです。
この骨格性の不正咬合は、生まれながらによるものなので、自分ではどうすることも出来ません。

しかし、歯並びの悪さだけに着眼点を当てると、遺伝よりも生活習慣が大きく影響してくるのです。
では、歯並びを悪くしてしまう習慣とは何があるのでしょうか?

こんなにあった!歯並びが悪くなる生活習慣

育ちざかりの子どものあごや骨は柔らかいため、悪い癖があると、ずれたりゆがんだりしたまま育ってしまいます。
また、子どもはもちろん大人でも生活習慣によって、歯並びが悪くなることがあるのです。

1.指しゃぶりや爪噛み

赤ちゃんは眠たい時や不安を感じているときに、指をくわえて安心感を得ようとします。
0~3歳頃までの指しゃぶりは、遊びや反射的なものですので無理にやめさせる必要はありませんが、4~5歳になると歯並びに影響が出てくる可能性があります。
学童期にみられる爪噛みも同様です。

2.舌癖(ぜつへき)

舌癖とは、舌を前に出したり、舌の先を前歯で噛んだりする癖のことです。
前歯に力をかけ続けることになるので、出っ歯や開咬(前歯が噛み合わず隙間があいてること)の原因になります。

3.口呼吸

口がポカンと開いていたり、鼻炎などで鼻呼吸ができない人が増えています。
口で呼吸をしていると、前歯が出てくる力を押さえられず、出っ歯の原因となります。

4.頬杖

頬杖をついていると、あごに負担がかかり、あごの骨がどんどんゆがんでしまいます。
その結果、顔のゆがみや歯並びの悪さにつながってしまうのです。

5.歯ぎしり

歯ぎしりが、歯並びの悪さに直結することはありませんが、歯ぎしりで一部の歯がすり減ってくると、噛み合わせが悪くなり、その結果歯並びに影響することがあります。
また、歯ぎしりは歯に大きな負担をかけるので、歯周病のリスクにもつながります。

6.よくかまずに食べる

現代は軟食化がすすみ、しっかりとあごが使われず十分に発育しません。
しかし、歯の本数と大きさは変わらないので、小さなあごに並びきえず、歯並びが悪くなるのです。
また、食事中に足が床についていないと、猫背になり、しっかりと噛めず歯並びの悪化にもつながってしまいます。

また、虫歯や歯を抜いたあとに放置していると歯が傾いたり、反対側の歯が延びてきたりして、歯並びに影響することもあります。
歯を支える骨が溶けてしまう歯周病も同様です。

歯並びが悪いと出てくるデメリット

歯並びが悪いと、さまざまなデメリットがでてきます。

  • 虫歯になりやすい
  • 歯周病になりやすい
  • 発音が悪くなる
  • 見た目が悪く、コンプレックスになる
  • しっかり噛めず、消化不良をおこすことがある
  • あごに負担がかかり、顎関節症(がくかんせつしょう)につながることがある

上記を見ていただくと、お口の中だけではなく、全身に影響がでることもあります
歯並びが悪いと、見た目に影響するため、自分に自信が持てない、思いっきり笑うことができない、など精神面への影響は大きくなります。

また、口の中が不衛生になりやすく、発音やあごへの過度な負担などもでてきます。
歯並びの悪さは、心の健康、口の中の健康、全身の健康に影響してくるのです。

遺伝的な要素で歯並びが悪くなった場合は、多くは骨格によるものなので外科手術が必要な場合が多いです。
しかし、生活習慣によるものだと、家族や本人が少し気を付けることで、悪化を防ぐことも可能なのです。

それでも歯並びが悪くなってしまったら!?

歯並びの乱れは少なからず遺伝の影響もありますが、多くは生活習慣によるものです。
幼少期にバランスの良いあごへと成長を促すことで、きれいな歯並びを手にいれることができます。

まだ歯が生えていない赤ちゃんでも、「ミルクや母乳を飲む」という行為で、舌や唇、頬の筋肉が発達し、将来の歯並びにも影響してくるのです。
そのため、出来るかぎり早い内から周囲の保護者が悪い習慣にならないよう配慮してあげるのが理想です。

それでも歯並びが悪くなってしまったら・・やはり矯正治療が必要になります。
矯正治療もさまざまな方法がありますが、小児矯正の場合は小学校低学年の間に始めなければいけないものもあります。
歯並びが気になっているのであれば、できるだけ早く相談に行かれることをおすすめします。

 


 

いかがでしたか?

歯並びは遺伝的な要素もありますが、多くは癖によるものです。
知らず知らずの内に、歯並びに悪影響を与えている可能性があります。
癖を治すのは難しいですが、少しの意識で未来が変わるかもしれません!

\ SNSでシェアしよう! /

兵庫県芦屋市の歯医者 デンタルクリニックツジの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

兵庫県芦屋市の歯医者 デンタルクリニックツジの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

dc-tsuji

コメントを残す

*

CAPTCHA


この人が書いた記事  記事一覧

  • 歯並びは遺伝するのか?

  • 子供(乳児)の歯磨きについて

  • 虫歯を放置するとどうなる!?

  • 歯の根管治療には必須のマイクロスコープご紹介

関連記事

  • 子供(乳児)の歯磨きについて

  • 虫歯治療の具体的な方法

  • 入れ歯の金具と金属アレルギーについて

  • 当院の場所に対するこだわり(長い付き合いサポート)

  • 知っておきたい自分にあった歯磨き粉の選び方

  • なぜ歯医者に予約の連絡をする必要があるのか?