本当に歯周病は人にうつるのか?
突然ですが、「歯周病はうつる」と聞いたことがありませんか?
歯茎が腫れたり、赤くなったり、出血したりする病気が、他の人にうつるの?と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、「歯周病はうつる」というのは本当です。
正確には、歯周病そのものがうつるのではなくて、お口の中の歯周病菌がうつります。
今回は、歯周病は、どうやってうつるのか、感染を予防するために何に注意したら良いかなど、お話していきます。
歯周病の感染は、身近な問題ですので、ぜひご参考にしてください。
歯周病の原因は?
歯周病は、お口の中にある「歯周病菌」と呼ばれる細菌が原因で起こる病気です。
進行すると、最悪の場合、あごの骨が溶けて、歯が抜け落ちてしまいます。
私たちは、生まれつき歯周病菌を持っているわけではありません。
では、もともと存在しなかった歯周病菌が、どうして今、お口の中にいるのでしょうか?
それは、人からうつされからです。
歯周病は、どのようにうつるの?
歯周病菌の感染経路は、唾液です。
つまり、唾液を介して、人から人へうつってしまうのです。
具体的に、どういう場合に歯周病がうつるのか、例を挙げてご説明していきます。
①親から子へうつる
赤ちゃんに食事をあげる時に、お母さんが口の中で細かく噛んで潰してあげたり、熱さを確かめるために口を付けてからあげたりすると、歯周病菌がうつると言われています。
もちろん、お母さんに限らず、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんでも、同じことが言えます。
一度口の中に入れたものを食べさせるのは止めましょう。
赤ちゃんのお口の中には、まだバイ菌があまりいないので、免疫力もなく、歯周病菌が感染しやすい状況です。
小さい頃に感染した歯周病菌は、すぐに歯周病にならなくても、将来的に歯周病になる要因になり、10代、20代で発症したりする若年性歯周炎にもなりやすいので、注意が必要です。
歯周病菌は、1歳6か月前後が最も感染しやすい時期と言われていますので、赤ちゃんと触れ合う人たちは、口移しの食事などは絶対に避けて、みんなで気をつけるようにしましょう。
②キスなどでうつる
キスなどのスキンシップは、直接唾液に接触するので、歯周病菌がうつる可能性があります。
また、箸やスプーンなどを共有することでもうつります。
親子、夫婦、恋人など、感染を予防するために、無理にスキンシップを控える必要はありませんが、一緒にお口の中の清潔を心がけるなど、歯周病菌が少ない状態を維持できるように心がけましょう。
③ペットと人の間でうつる
歯周病菌は、人からうつるように、犬や猫などのペットからも感染します。
ペットに舐められたり、キスしたりすると、唾液を介して、ペットから歯周病菌がうつる可能性があります。
また逆に、人からペットへうつる可能性もあるので、注意しなくてはいけません。
まとめ
私たちのお口の中には、たくさんのバイ菌が住んでいて、食べカスを餌に増殖しています。
バイ菌が歯に付くと、最初のうちは落ちるのですが、放っておくと歯垢となって、歯茎の炎症を起こし、歯周病になっていきます。
予防するには、こまめに丁寧な歯磨きをして、できるだけ歯垢を付けないようにするのが一番です。
愛する我が子や、大切なパートナー、可愛いペットとのスキンシップも、大切なひと時ですから、無理に控える必要はありません。
ただし、口移しで食べさせない、食器は別々にするなど、気をつけられることは注意してください。
そして、こまめに丁寧な歯磨きをして、お口の中を清潔に保ち、人にうつさないように心がけましょう。
もしも少しでも歯周病が疑われる場合は、早めに歯医者さんに行って診てもらってくださいね。
デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
レントゲン撮影で歯を支える骨の状態をチェックしたり、歯と歯茎の間の深さを測定したりして、歯周病の進行具合を確認できます。
そして、セルフケアで取り切れない歯垢や歯石の除去を丁寧に行い、歯磨き指導や定期検診で、誠心誠意サポートさせていただきます。
患者様のセルフケアと当院の最新技術で協力しあい、歯周病の予防・早期治療でご自分の歯や体を守りましょう。
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