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みんなが知らない歯周病の怖さ

歯周病
この記事は約 5 分で読めます。 2,152 Views

歯周病は、誰でも耳にしたことのある身近な病気です。
しかし、病名だけ知っていても、どんな病気なのか正しく理解している方が少ないのが、歯周病の特徴でもあります。

・歯を失う原因で一番多いのは、虫歯ではなく歯周病です。
・日本では30代以上の約80%が歯周病にかかっていると言われています。
・歯周病は、初期の段階では自覚症状がありません。
・歯周病は全身の健康に影響します。

あなたは、このような歯周病の実態をご存知でしたか?

今回は、歯周病の本当の怖さについて、お話していきます。
歯周病の怖さを理解して、積極的に予防や治療に取り組んでいただけたらと思います。

歯周病の症状は?

歯周病の初期症状は、まったくと言っていいほど自覚症状がありません。
実は、これが歯周病の発見を遅らせる厄介な要因なのです。

本来、健康な状態では、歯と歯茎はピッタリくっついています。
歯周病にかかると、歯と歯茎の隙間に歯周病菌が入り込み、歯茎が腫れたり、赤くなったり、歯磨きの時に出血したりするようになります。

「ちょっと出血したくらいで、すぐに止まったし、大丈夫だろう」と、そのまま放置してしまうと、歯周病はどんどん進行します。
そして最終的には、歯を支えている骨が溶けて、歯が抜け落ちてしまいます。
また、バイ菌には臭いがあるので、歯周病にかかると独特の口臭を放ちますから、周りの人に不快な思いをさせてしまいます。

歯周病が酷くなると骨が溶ける!

 

歯周病は、悪化するにつれ、どんどん進行スピードが速くなるのが特徴です。
歯周病が最も怖いのは、酷くなると歯茎のあごの骨(歯槽骨)が溶けてなくなることです。歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまうと、歯は抜け落ちてしまいます。

また、自覚症状がないことから、歯周病に気づかずに歯を失ってしまう方も少なくありません。
虫歯の治療で歯医者さんに行って、診察を受けたら、歯周病のほうが深刻な状態だったというケースも多くあります。
歯周病で歯を失ってしまった場所に、入れ歯を作ろうとしても、あごの骨が溶けてしまっていると、肝心の土台がしっかりしないので、入れ歯が浮いてしまいます。
歯を失った後もまた、大変な苦労をしなくてはいけなくなります。

一度歯周病にかかって溶けてしまった骨は、治療をしても、元に戻ることはありません。
そのため、私たちは、歯周病の予防に努め、歯周病にかかってしまった場合は、早めに進行を食い止めるために治療をしなくてはなりません。

歯周病は目に見えないから焦らない

歯周病が進行すると、あごの骨が溶けて歯を失うと言われても、ピンと来ないかもしれません。
それでは、ご自分の手を広げ、指をご覧になってください。
もしも病気にかかって、段々、指の骨が溶けて、短くなっていったら、どう思われるでしょうか?

第一関節までなくなり、放っておいたら、第二関節までなくなり・・となれば、焦りますよね。
ちょっと違和感があったり、短くなった気がしたりすれば、病院に駆け込むと思います。
それは自分の目で直接見える部分ですから、自分の体の一部が減っていくと焦るのは当然です。

 

けれど、歯周病はお口の中の病気ですから、自分の目で直接見る事はできません。
歯周病にかかって、お口の中で骨がなくなっていても、いまひとつピンと来ませんし、焦らないのです。
腫れや痛みが出て、ようやく歯医者さんに行く気になる方が多いですが、その頃には歯周病がかなり進行してしまっています。

あごの骨も、手の指の骨も、同じ体の一部です。
目で見えないからこそ、お口の中の状態には、より敏感に注意を払いましょう。

歯周病は予防が大切

歯周病は怖い病気ですが、予防することで、歯周病にかかるリスクをかなり防げます。
歯周病の原因になる、歯垢を取り除くために、毎日の歯磨きが何よりも大切です。
歯の表側だけではなく、裏側や歯茎との隙間など、歯全体をしっかりと、磨き残しがないように、丁寧に歯磨きしましょう。
特に就寝前は、時間をかけて、隅々まで念入りに磨いてくださいね。

 

そして、毎日の歯磨きで取り除くことができない歯垢や、硬くなって歯に引っ付いた歯石は、歯医者さんで取り除いてもらいましょう。
一度お口の中を綺麗にしてもらっても、私たちのお口の中にはバイ菌がたくさんいるので、また歯垢や歯石がついてしまいます。
定期的なメンテナンスで、お口の中の清潔を保つことが、歯周病の予防に繋がります。

まとめ

歯周病は、酷くなると、あごの骨が溶けて歯を失ってしまう怖い病気です。
目に見えない部分ですし、痛みもないので、気づかずに進行してしまう怖さもあります。
また、歯周病が原因で、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす要因になることもわかっています。

妊婦さんが歯周病にかかると、低体重児早産のリスクが高まるという研究結果も出ていますし、お年寄りが歯周病にかかると、誤嚥性肺炎の要因にもなります。

歯周病は、歯茎の病気に止まらず、全身にも悪影響を及ぼす可能性のある病気です。
軽度のうちなら、治療で進行を止めることもできますので、目に見えないからと言って放置することなく、早めの検診・治療を心がけましょう。
歳を重ねてからも、ご自分の歯と健康な体で、美味しい食事を楽しめる幸せを手に入れましょう。

 

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
レントゲン撮影で歯を支える骨の状態をチェックしたり、歯と歯茎の間の深さを測定したりして、歯周病の進行具合を確認できます。
そして、セルフケアで取り切れない歯垢や歯石の除去を丁寧に行い、歯磨き指導や定期検診で、誠心誠意サポートさせていただきます。
患者様のセルフケアと当院の最新技術で協力しあい、歯周病の予防・早期治療でご自分の歯や体を守りましょう。
歯周病に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。

 

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