意外と知られていない！ 顎関節症が全身に及ぼす影響とは

顎関節症は、顎が痛い、口が開けづらい、顎の関節がカクカク鳴るなど、顎の不調が主な症状です。
しかし、顎関節症の症状は、顎だけではなく、全身に影響を及ぼしているという事実は、あまり知られていません。
原因不明の頭痛や首の痛み、肩こりなどで、悩んでいる方が多くいらっしゃいますが、もしかすると顎関節症が原因となっているのかもしれません。

今回は、顎関節症が全身に及ぼす影響について、原因とメカニズム、予防法などを、詳しくお話していきたいと思います。
慢性的な頭痛、首や肩の痛みや張りなどに悩まされている方は、ぜひご参考にしてください。

顎関節症の主な原因は、顎のズレと筋肉痛

顎関節症になる原因は、いくつかありますが、代表的なものに、

・　頬杖をつくなどの姿勢の悪さからくる顎のズレ
・　噛みグセなどによる筋肉痛

の2つがあります。

姿勢の悪さからくる顎のズレが全身に及ぼす影響

顎の重さは、どれくらいあるかご存知ですか？
なんと下顎だけで2kgもあると言われています。
普段、意識したことはないと思いますが、2kgのダンベルや2kg入りの米袋を想像して、それを首で支えていると考えてみてください。
人間は、一番重い頭が一番上にある不安定な動物です。
頬杖をつくクセがあったり、姿勢が悪かったりすることで、顎に負担がかかり、顎の骨がズレていきます。

顎がズレることによって、その重さで、体の重心が大きくズレてしまいます。
クセというのは、意識して直さないと、習慣的に続けていくことになりますので、さらに姿勢が悪くなって、背骨も歪み、腰が痛くなります。

このように、顎のズレが全身に及ぼす影響は、とても大きいのです。

噛みグセからくる筋肉痛が全身に及ぼす影響

私たちは、日常生活の中で、無意識で歯を噛みしめることがあります。
仕事に集中していたり、車を運転していたり、料理をしている時などに、歯を軽く噛んでいるだけでも、長時間その状態が続けば、噛みグセになります。
ストレス社会に生きている私たちは、我慢したり、悔しがったりして、歯をくいしばることも多いですし、寝ている間にギュッと噛んで、ストレスを発散していることもあります。

私たちの顔には、体と同じように、筋肉が張りめぐらされています。
噛みグセがあると、歯を噛みしめるたびに、顔中の筋肉が使われることになります。
そして、度重なる力が負担となり、筋肉が疲労して、筋肉痛になり、頭痛を引き起こします。
また顔の筋肉は、首や肩の筋肉と繋がっていますから、首や肩が痛くなったり、張ったりするのです。

このように、顎関節症の原因である噛みグセもまた、全身に悪影響を及ぼしています。

デンタルクリニック ツジで治療した患者さんの声

当院で、顎関節症を治療した患者さんのなかにも

・　首が痛くて回らなかったのに、急に回るようになった
・　今まで頭痛薬を飲まないと生活できなかったのに、一切飲まなくなった
・　肩こりに悩んでいたのに、解消された
・　腰痛が治って、姿勢が良くなった

という方も多くいらっしゃいます。
顎関節症を治療することによって、原因不明の全身の辛い症状が改善されることがあります。

まとめ

顎関節症の主な原因は、顎のズレと噛みグセです。
頬杖をつくなどの悪い姿勢がクセになっていると、顎がズレから体の重心もズレて、背骨が曲がったり、腰が痛くなったりします。
噛みグセがあると、顔中の筋肉が頻繁に使われて筋肉痛になり、頭痛や首の痛み、肩こりなどを引き起こします。

原因不明の全身の痛みや不調がある場合は、顎関節症が原因となっている場合もありますので、ぜひ一度、歯医者さんで診察を受けましょう。
そしてまた、普段からできるだけ、悪い姿勢やクセを意識して直すように心がけ、顎関節症を予防することが、何よりも大切です。

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
顎関節症の原因となる顎のズレや噛みグセについても、患者様ひとりひとりに向き合い、丁寧にご説明いたします。
患者様に顎関節症の症状がある場合は、酷くなって全身に悪影響が出ないように、適切な治療法を使い分け、誠心誠意サポートさせていただきます。
顎関節症に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。