入れ歯が落ちてくる原因と解決方法
虫歯や歯周病で歯を失い、入れ歯を作ったのは良いけれど、上の入れ歯が落ちてくると不快に感じている方が少なくありません。
自分の歯じゃないから仕方ないと我慢している方もいれば、外して使わない高齢者の方もいます。
楽しくお話をしている時に、入れ歯が落ちてきたら、気になって会話に集中できません。
食事の時に、入れ歯が落ちてきたら、食欲もなくなるでしょう。
せっかく作った入れ歯が、歯として機能しないばかりか、ストレスになっているようでは困りますね。
今回は、入れ歯が落ちてくる原因と、その解決方法について、お話していきます。
ご自分の入れ歯が合わない、ご家族の方が入れ歯で悩んでいるという方は、原因を知り、なるべく早めにお悩みを解決していただければと思います。
入れ歯が落ちてくる原因は?
地球上のすべてのものには、重力が働きます。
私たちを地球に繋ぎとめているこの力は、お口の中でも例外ではなく、物が落ちる力が作用しています。
上の入れ歯が、歯茎から離れると、この重力が働き、落ちてくるのは当然と言えます。
この「歯茎から離れる」ということが、入れ歯が落ちる原因です。
入れ歯が落ちないための解決方法は?
それでは、入れ歯が歯茎から離れないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
理科の実験のような例を挙げてみますが、濡れたガラスの板が2枚あるとします。
どちらの面も凹凸がなく、ピッタリくっついた2枚のガラスであれば、持ち上げても、逆さまにしても、ガラスの板は離れず、落ちてきません。
しかし、合わせたガラス面がデコボコしていたり、何らかの原因でガラスとガラスの間に空気が入ったりすると、2枚のガラスは離れ、落ちてきてしまいます。
入れ歯と歯茎の関係も、これとまったく同じことが言えます。
上の入れ歯と歯茎との隙間がなければ、そこから空気が入ってくることがないので、入れ歯はピタっと引っ付いて落ちてくることはありません。
しかし、入れ歯と歯茎のあいだに隙間があると、そこから空気が入って、入れ歯がストンと落ちてきてしまいます。
つまり、入れ歯がピッタリ隙間なく作られていると、入れ歯は落ちてこないので、ご自分の歯茎に合った入れ歯を使うことが、大切なのです。
あなたの入れ歯をチェック!
✓ 入れ歯全体を指で押さえて押した時に、痛みを感じる
✓ 入れ歯をしていると食べる時に痛いので、外して食べる時もある
✓ 入れ歯の裏に食べ物が挟まってしまうことが多い
✓ 上の歯と下の歯を合わせて、左右に動かすことができない
✓ 入れ歯をしたままでは、人前で笑えない
✓ 入れ歯がすぐに落ちてくるので、入れ歯安定剤を使っている
✓ 入れ歯をすると、肩こりがする
上記のような症状が思い当たったら、その入れ歯は、あなたに合ったものではありません。
痛いのは我慢してはいけませんし、正しく噛めなければ、入れ歯の意味がありません。
また、入れ歯安定剤は、応急処置に使う分には良いですが、常用していると歯茎を傷める原因になりますので、日常的に使わないようにしてください。
歯医者さんで診てもらいましょう
入れ歯が落ちる、痛い、噛みづらいなど、問題がある場合は、すぐに歯医者さんで診てもらいましょう。
入れ歯に何らかの不備がある場合もありますし、加齢で歯茎が痩せて、元々合っていた入れ歯が合わなくなっている場合もあります。
入れ歯と歯茎に隙間がないか、噛み合わせをチェックすればわかります。
ご自分の歯茎にピッタリ合う入れ歯に直してもらいましょう。
まとめ
入れ歯が落ちてくるのは、歯茎とピッタリ合っていなくて、隙間があるからです。
上の入れ歯の場合を想定して、落ちてくるとお話してきましたが、下の入れ歯であれば、浮いてくるという表現でイメージが湧くと思います。
入れ歯が落ちてくる、浮いてくる不快感は、きちんと物を噛めない、楽しく会話ができない等、心身共に弊害を生みます。
入れ歯のお悩みは、我慢したり、面倒臭がったりしないで、早急に歯医者さんで診てもらってくださいね。
デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
患者さんが、ご自分に合った入れ歯で、笑顔で食卓を囲み、お友達との会話を楽しみながら、いつまでも健康な体を保てるように、誠心誠意サポートさせていただきます。
入れ歯に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニック ツジまで、どうぞお気軽にお問合せください。