これだけは知ってほしい!子供の顎関節症は成長に大きく影響する!
顎関節症というと大人がなる病気と思われるかもしれませんが、最近では子供の患者さんが増えています。
幼児期に発症する患者さんもいらっしゃいますし、小学生、中学生と年齢が上がるにつれて、その数は増えていきます。
お子さんの場合、顎関節症という病名を知りませんし、「顎が痛い」「頭が痛い」などと訴えるだけで、詳しく症状を説明することができません。
そのため、親御さんもどこが悪いのか分からなくて、余計に心配になることも多いと思います。
今回は、子供の顎関節症について、その原因や対処法などを詳しくお話していきます。
子供のうちから顎関節症にならないように、日常生活で気をつけられることがありますので、ぜひご参考にしてください。
子供の顎関節症の原因
①仕草・姿勢・寝方など
子供の顎関節症の原因は、基本的には大人と同じで、姿勢の悪さやクセ、生活習慣などが大きく関わってきます。
昔は外で遊んでいる子供の姿がよく見られましたが、現代では、ゲームやスマートフォン、パソコンを操作する子供が増えました。
長時間うつむき姿勢のままで過ごすと顎が極端に奥に入り込みますし、頬杖をつくと顎に横向きの力がかかり、顎の骨がズレてしまいます。
また、うつ伏せで寝たり、横向きで寝たり、片方の顎に力がかかり続けても、顎がズレてしまい、顎関節症になることが多いです。
②食生活の変化
最近の子供は、かたい物を食べる機会が減っています。
食事の西洋化、ファーストフード、カレー、ハンバーグ、ラーメン、スパゲッティなど、子供はやわらかい食べ物を好んで食べるようになりました。
噛み応えのある食べ物を食べないため、顎の骨や筋肉の発達が悪く、昔の人と比べて、小さな顎骨や弱くなった筋肉に負担がかかるため、顎関節症になりやすいのです。
③ストレス
現代の子供は、競争社会で生きています。
受験勉強や習い事、学校の中での人間関係などでストレスを感じ、歯を強く噛みしめる(くいしばり)、歯ぎしりをするなど、顎に負担がかかり顎関節症を引き起こします。
子供の顎関節症は頭蓋骨の成長にとても大きく影響する
子供のうちに顎関節症になってしまうと、顎は歪んだ形のまま頭蓋骨が成長してしまいます。
幼児期に姿勢が悪かったり、よく噛まなかったり、ストレスを感じていて顎がズレてしまうと、小学校、中学校と成長していくにつれ顎の骨もズレたまま成長してしまいます。
顔も左右対称ではなくなり、見た目でも分かるようになりますし、痛みを生じることもあります。
大人になってから治そうとしても、顎の骨自体が変形してしまっているので治りません。
子供のうちから顎関節症を予防しよう
子供の姿勢は、全身の成長にとってはもちろん、顎にとっても、とても大事です。
・ 頬杖をつくクセがある
・ 寝転んで本を読む
・ 長時間、ゲームやスマートホン、パソコンを操作する
・ うつ伏せ、横向きで寝る
などの習慣は、早めに直していく必要があります。
また食事の時は、やわらかい物ばかりではなく、かたい物もゆっくりよく噛んで食べさせるようにしましょう。
そして、子供と話をする機会を増やし、ストレスが溜まっていないか、周囲の大人が気を配ってあげることも大切です。
まとめ
顎関節症は、子供から大人まで誰でもなる病気です。
最近は、幼児の患者さんもいて、小学校、中学校と成長していくにつれ、その数は増えています。
子供の頃の姿勢の悪さやクセが、顎の骨がズレる原因となり、顎関節症を発症し、その後の成長に大きく影響していきます。
子供のうちに、悪い生活習慣を直して、顎の骨が正しく成長するように気を付ける必要があります。
また子供のうちから、噛み応えのあるものを食べさせるように心がけ、日常生活のストレスを発散させるなど、お子さんに注意を向け、予防に努めてくださいね。
デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
子供の顎関節症の治療も、お子様の不安を取り除きながら、適切な治療で、誠心誠意サポートさせていただきます。
子供にとって、顎が痛い、口が開きづらい、顎の関節の音が鳴るなどの不調は、心身の成長の妨げにもなります。
ご心配、ご不安なことがございましたら、酷くなって全身に悪影響が出る前に、ご相談ください。
顎関節症に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。