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インプラントを長持ちさせる方法

インプラント
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近年、歯の新たな治療法としてインプラント治療は急速に普及しています。
インプラントには、天然歯と変わらないくらい違和感なく噛むことができ、見た目も綺麗で他の歯に負担をかけないと、多くのメリットがあります。
とはいえ、インプラントって、一度治療したら、

・どれくらい持つの?
・入れ歯やブリッジのように作り直したりするの?

このようなことが気になっている方も多いでしょう。

今回は、治療後のインプラントを長持ちさせる方法をご紹介いたします。
すでに、インプラント治療をされた方はもちろん、これからインプラントを検討されている方も、参考にしてくださいね。

インプラントの仕組み

まず、インプラントの仕組みを知っておきましょう。

 

インプラント治療は、虫歯や歯周病、ケガなどによって失われた歯の無い骨の部分に、インプラント体を埋め込み、そこに人工の歯を接合する治療法です。

現在インプラント体のほとんどがチタン及びチタン合金で作られています。
チタンは、非常に硬くて丈夫で錆びにくく、金属アレルギーを起こすこともほとんどありません。
また、人口歯は、基本的にセラミックで作ります。

チタン、セラミックの素材の特長から、インプラント自体は、腐ったり溶けたりすることはありませんが、図のように、インプラントと周りの骨や歯肉は、密接な関係にあります。
そのため、インプラントに歯石がついて、インプラントの周りが炎症を起こしたりすると、インプラントがグラグラ揺れてきたり脱落したりのトラブルに繋がります。

インプラントの寿命

インプラントは、最高で30年持ちます。
「え・・・?インプラントは、永久に持つものじゃないの?」と思われるかもしれません。
実は、日本で初めて本格的なインプラント治療が行われたのは、1983年です。
今現在、30年以上の歴史を持ちますが、それ以上の実証がまだないので、明言できるのは、最高30年ということになります。

今現在も、より安全に確実に美しくとインプラント治療は進化していますし、10年以上インプラントが問題なく機能している確率は90%以上というデータもあります。
入れ歯やブリッジと比較すると、インプラントは適切な治療をして、継続的なケアを怠らなければ、圧倒的に長持ちすると言えます。

インプラントを長持ちさせる3つの方法

それでは、インプラントを半永久的に長持ちさせるためには、どうしたら良いのでしょうか?

これだけは気をつけて欲しいという大切なポイントをお話します。

①力のバランス

歯には、物を食べるたびに、噛む力がかかっています。
この噛む力というのは、私たちが想像するよりも強い力です。
インプラントは天然の歯と同じように、強く噛めるというのが大きなメリットですが、骨と直接繋がっているため、噛む力がそのままインプラントにかかってきます。

世の中で、力がかかるもので形を変えないものはありません。
お口全体の咬み合わせのバランスが悪いと、インプラントにも他の歯にも過剰な負担がかかってしまいます。
歯医者さんで噛み合わせをしっかりチェックして、調整してもらいましょう。
また、片側で噛む癖がある方は、意識的に直して左右バランス良く噛むようにしましょう。

他にも、インプラントにかかる強い力には、歯ぎしりや食いしばりもあります。
人口歯が割れたり、インプラント体が揺れたりすることのないように、就寝時にマウスピースを使用するなど、インプラントや自分の歯を守る必要があります。

②清掃

インプラントを長持ちさせるためには、毎日のお口の清掃が欠かせません。
私たちは毎日お口に食べ物を噛んで、歯で細かくして飲み込みます。
キッチンにある生ごみが入っている三角コーナーを思い浮かべてください。
同じ物を食べている私たちのお口の中にも、同じように食べ物のカスが残り、歯や歯茎に付着しています。

お口の中は、たくさんのばい菌がいて、体温による温度、唾液による湿度と、ばい菌が繁殖しやすい環境が整っています。

 

インプラントは人口の歯ですが、入れ歯のように取り外して洗浄することができないので、天然歯と同じように歯石が付着していきます。
それをしっかり取り除くには、毎日のお口の清掃が大切になってきます。
なぜなら、お口の中を衛生的に保てないと、インプラントの脱落や周囲炎を起こしてしまうからです。

毎食後、就寝前は、しっかり歯磨きをしましょう。
必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、丁寧に汚れを落とすようにしましょう。
虫歯や歯周病で歯を失ってインプラントにした方は、元々その部分は、上手に歯磨きできていなかった場所です。
歯医者さんに、歯磨き指導をしてもらい、自己流の磨き癖を直しましょう。

④定期的なクリーニング

毎日歯磨きをして、セルフケアを頑張っていても、インプラントについた歯石は完全に除去できず、歯周病が進行してしまいます。
成人が歯を失う理由の40%は歯周病で、30%は虫歯です。
インプラントは虫歯にはならないので、歯周病を予防できれば、70%の確率でインプラントを守れることになります。
また、他の歯を失ってしまうと、インプラントにかかる負担が増えて、インプラントの寿命を短くしてしまいます。
定期的に歯医者さんでクリーニングしてもらい、お口の中を清潔に保ちましょう。
目安として3ヶ月に1回くらいが望ましいですが、歯科医師の指示に従ってください。
所要時間は、30分程度なので、それほど大変なことではありません。
インプラントのトラブルを未然に防ぐためにも、確実に通うことが大切です。

まとめ

インプラントを長持ちさせるために必要不可欠なポイントを3つお話させていただきました。

 

・歯にかかる強い力のバランスを考えて、噛み合わせの調整をする
・毎日の歯磨きで、お口の中をしっかり清掃する
・歯医者さんで定期的なクリーニングをしっかり受ける

この3点は、しっかり守ってくださいね。

そして、それ以前に、きめ細やかな治療計画を立て、優れた技術でインプラント手術を行うことができる歯医者さんを選ぶことが、最も重要なポイントになります。
インプラントを挿入する部位、角度、深さが、正確に患者さんに適合した手術は、インプラントの寿命を長くします。
定期的なメンテナンスに通いますし、インプラントの破損などが起こった場合には、再手術が必要になりますから、信頼できる歯医者さんにかかることが、とても大切になります。
インプラント治療の経験が豊富か、医院の設備は整っているか、ちゃんと説明をしてくれるか、医師との相性はどうかなど、患者さんは、真剣に歯医者さんを選びましょう。

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
インプラント治療の経験も多く、技術にも自信があります。
患者さんがご納得できるまで、丁寧に治療計画や手術方法をご説明し、治療後の歯磨き指導や定期的なクリーニングも誠心誠意を持って向き合います。
インプラント治療に関わるカウンセリング・精密検査・手術・メンテナンスとすべてにおいて、患者さんと共に手を取り合い、大切なインプラントをお守りします。

 

インプラント治療に関するお悩み・ご相談は、どうぞお気軽にお問合せください。

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