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歯磨きの仕方について

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あなたは、毎日、食後や就寝前に、しっかり歯磨きをしていますか?

・毎食後、寝る前もしっかり歯磨きしているのに、虫歯になってしまった
・歯磨きをするたびに、出血する

そんな方は、自己流の間違った歯磨きの仕方で、きちんと汚れが落ちきっていなかったり、無理な力で歯茎を傷めてしまっていたりする可能性があります。

今回は、正しい歯磨きの仕方や、歯ブラシや歯磨き粉の選び方について、ご紹介いたします。
歯磨きの大切さをご理解いただき、毎日の習慣にしていただけたらと思います。

どうして歯磨きが必要なの?

私たちは、お口から食べ物を食べて、栄養を摂っていますね。
歯で食べ物をすりつぶして、飲み込んでいるので、お口の中には、食べ物のカスが残っています。
それは、台所の三角コーナーと同じような物ですから、ばい菌がいっぱいいるというのは、想像できると思います。
しかも、お口の中は、温度と湿度があるので、ばい菌が繁殖するには絶好の場所だと言えます。
そうやって増えた、たくさんのばい菌のせいで、虫歯になったり、歯周病になったりして、歯が悪くなっていくのです。
私たちは、歯を守るために、歯や歯周病を防がなくてはいけないので、歯磨きをして、ばい菌を取り除くことが必要です。

 

ばい菌は生き物なので、お口の中を動き回ります。
例えば、前歯はきれいに歯磨きできたけれども、奥歯はあまりきれいに磨けていなかったとします。
すると、奥歯の取り残したばい菌がお口の中を動き回り、反対側にも行き、ばい菌が増殖することがあります。
そのため、お口の中全体のばい菌の数を減らすように歯磨きすることが、とても大切です。
できれば毎食後+就寝前は、歯磨きをして汚れを取り除くのが理想ですが、どうしても難しい場合は、せめて朝や寝る前の歯磨きは、丁寧に行ってくださいね。

正しい歯磨きの仕方

①歯と歯の間に毛先を当てて小刻みに磨く

ほとんどの場合、歯の表面は、虫歯や歯周病にはなりにくく、歯と歯の間から虫歯や歯周病になっていきます。
これは、複雑になっている細かい所は、よく物がたまるので、歯と歯の間にばい菌がたまりやすいからです。
この歯の隙間に入り込んだ汚れを落とすためには、歯と歯の間に歯ブラシを当てて、そのままコチョコチョと小刻みに動かして磨くと良いです。
実際にやっていただくと、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入り込んでいくのがわかると思います。
歯ブラシを、大きく行き来させずに、その場で動かすのがポイントです。
こうして1~2本を15~20回程度磨きながら、少しずつ場所をずらして全体を磨いていきます。
奥歯など歯ブラシが届きにくい所は、縦に入れたり、斜めに入れたりして、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入っているのを確認するように磨いていきましょう。

 

ゴシゴシ大きく歯磨きをすると、歯ブラシが通り過ぎてしまい、歯と歯の間に毛が当たらず、汚れを取り除くことができません。
また、力任せに動かすと、歯茎を傷めてしまいますので、やめてくださいね。

②想像しながら磨く
歯磨きは想像力です。
歯の周り全部が磨けているかを想像しながら磨くことが大切です。

・外側だけでなく、内側も磨けているか
・奥歯の一番奥にも歯ブラシの毛先が当たっているか
・磨き忘れている場所がないか

頭の中でお口の中の状態をイメージしながら、歯磨きするようにしてください

③最初は鏡を見ながら磨く
最初は、お口の中の構造がよくわからないので、鏡を見ながら

・ここは磨けたかな?
・磨き残しはないかな?

と自分に質問しながら歯磨きをすると良いでしょう。

 

慣れてきたら、鏡を見なくても大丈夫なので、テレビを観ながら、お風呂に入りながら、想像しながら時間をかけて歯磨きをしてください。

④歯磨きに時短はない
丁寧に歯磨きをしなくちゃいけないのはわかったけれど、できれば短時間で効率よく磨く方法はないのかなと思う方もいるでしょう。
残念ながら、それはありません。
歯磨きは、きちんと磨こうとすると、どうしても時間がかかります。
そもそも私たちは、歯を長持ちさせるために歯磨きをしていますよね。
せっかく歯磨きをするのですから、丁寧にきちんと歯磨きをして、歯をきれいな状態に保ちましょう。
だいたい15分くらいかけて歯磨きするのが良いと思います。

どんな歯ブラシを選んだらいいの?

ドラッグストアに行くと、たくさんの種類の歯ブラシが売っていて、どの歯ブラシを買ったらいいのか迷ってしまいますね。
当院は、毛先が細くなっている手で動かす普通の歯ブラシをオススメします。
毛が先細りになっていると、歯と歯の間に入っていきやすく、汚れが落としやすいからです。

電動歯ブラシも、いろいろな種類がありますが、個人的にはあまりオススメしません。
その理由は、主に2つあります。

①動きが速すぎる

電動歯ブラシは、毛の動きがとても速くて、ぐるぐる回っていたりもするので、歯の表面は、よりツルツルに、ピカピカになるのですが、動きが速すぎて歯と歯の間に毛が入りにくくなります。

②毛が硬い

電動歯ブラシは、速い動きに耐えられるように毛が頑丈にできています。
硬い毛は、歯と歯の間には入らないばかりか、歯茎を傷める可能性もあります。

電動歯ブラシで、歯と歯の間を上手く洗うのは難しいと思いますので、当院では、電動よりも手で動かす歯ブラシをオススメしています。

 

どんな歯磨き粉を選んだらいいの?

歯磨き粉も、いろいろな種類がありますが、どんな歯磨き粉が良いかは個人差があります。
それは、お口の中のばい菌は、みんな同じではなく、人それぞれ違う種類のばい菌がいるからです。
大きく分けて、虫歯になりやすい人と、歯周病になりやすい人の2パターンがあります。
虫歯になりやすい人は、歯周病になりにくく、その逆に歯周病になりやすい人は、虫歯になりにくいという傾向があり、多くの人がそのどちらかのタイプで、稀にその中間の人がいます。

 

①虫歯予防の歯磨き粉

虫歯になりやすい人には、虫歯になりにくい、フッ素入りの歯磨き粉をオススメします。

②歯周病予防の歯磨き粉

歯周病になりやすい人には、歯周病になりにくい、ビタミン入りの歯磨き粉をオススメします。
歯周病は歯茎の病気なので、歯茎の血行を良くするビタミンC、ビタミンAが入った歯磨き粉が良いです。

まとめ

正しい歯磨きの仕方や、オススメの歯ブラシ、歯磨き粉をご紹介させていただきましたが、あなたが今行っている歯磨きや、使っている歯ブラシ・歯磨き粉は、合っていましたか?

このように毎日頑張って歯磨きしていても、100%汚れを取り除けるわけではありません。
また、歯ブラシだけでは難しいと、デンタルフロスや歯間ブラシをお使いになる人もいますが、間違った使い方をしてしまうと歯や歯茎を傷つけてしまうこともあります。
取り残した汚れをチェックして落としたり、歯ブラシ・デンタルフロス・歯間ブラシなどの正しい使い方を指導してもらったりするために、歯医者さんで定期検診・歯磨き指導を受けましょう。
自己流の歯磨きの癖を直してもらうだけで、同じ時間歯磨きしていても、的確にお口の中の清潔が保てるようになります。

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
定期検診では、セルフケアで落とし切れていない歯の汚れを落とし、歯磨き指導も行っております。
患者様が、ご自分の大切な歯を守れるように、誠心誠意サポートさせていただきます。
虫歯になってしまった場合も、痛くない治療で患者様の不安を和らげ、お気持ちに寄り添いながら治療に向き合います。
定期検診のご相談、虫歯治療のお悩みなど、どうぞお気軽にお問合せください。

 

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