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実は体に優しい 金歯にするメリット・デメリット

 2018/05/29 虫歯治療 その他
この記事は約 6 分で読めます。 12,961 Views

歯医者さんで虫歯治療をすると、詰め物や被せ物の素材を選びますが、見た目を気にして、金を避けてしまう方がいらっしゃると思います。
確かに、金歯というと、見た目が光り過ぎて、嫌なイメージをお持ちかもしれません。

しかし実は、金の詰め物や被せ物が、一番体には無害だとされているのをご存知ですか?
歯医者さんが、自分自身の虫歯を治療するときに選ぶ素材として、今、金が一番人気だそうです。

今回は、金(ゴールド)の詰め物や被せ物について、メリット・デメリットをお話していきたいと思います。
意外と知られていない金のメリットを理解して、虫歯治療の素材選びのご参考にしてください。

金歯(ゴールド)は金属アレルギーを起こしにくい

基本的に、金属は体に良くないとされていますが、金だけは、唯一例外で、体に無害です。
高級な日本料理や日本酒には金粉が入っているものもあるように、金は、食べても体に無害な金属とされています。

 

金歯(ゴールド)は、金を75%~84%含む、銀、パラジウム、亜鉛、銅などの合金で作られているため、金属アレルギーを起こす可能性が、極めて低くなります。
治療をするうえで、体に害がないというのは、大きなポイントです。

金歯(ゴールド)は虫歯になりにくい

 

金箔をイメージしていただくと、わかりやすいですが、金は薄く伸びる性質を持っています。
細部まで形を作りやすく、詰め物を作る場合も扱いやすい金属なので、歯にピタッと合った詰め物が出来上がります。

虫歯の治療は、歯を削って、詰め物や被せ物をしていきますが、削った表面は歯の内部がむき出しになった状態なので、少しのバイ菌が付くだけで、虫歯が広がってしまいます。
削られた歯と詰め物に隙間があると、その境目からバイ菌が入って、もう一度虫歯になってしまうのです。

歯と詰め物が、どれだけピタッと合っているかによって、バイ菌が中へ入り込む具合が変わってきます。
金は、一番歯にピタッと合う金属なので、ほとんど接着剤に頼らずに、歯にはめ込むことができます。
また、薄いために、隣の歯との接触も違和感なく、元の歯の形を再現できます。

金の表面は、滑らかでツルツルしているので、舌触りが良いだけではなく、歯垢が付きにくいというメリットもあります。
このように、金歯は、治療後の歯を虫歯から守ってくれるのです。

金歯(ゴールド)は生涯使える

金(ゴールド)は、吸水性がなく、耐久性に優れているので、生涯使える治療法だとされています。
実際に、40~50年くらい前に治療して、そのまま問題なく使っている方もいらっしゃいます。

金の詰め物や被せ物は、折れたり、割れたりしませんし、酸化されないので、変色や変形がありません。

 

金歯(ゴールド)は硬さや熱膨張率が歯と同じ

銀歯のように硬い金属ですと、噛み合う歯が割れたり、欠けたりすることがありますが、金歯は、歯と同じ硬さなので、噛み合う歯を傷めません。

天然歯は、年齢と共に少しずつすり減っていきますが、金歯は、自分の歯と同じようにすり減り、変化してくれます。
これは、金だけにみられる特長です。
熱膨張率は、冷たいと縮み、熱くなると膨らみますが、食べ物によって、お口の中の温度は変化していきます。
詰め物と歯が同じ熱膨張率であると、歯に亀裂が入って、歯がしみることもないので、大切なことです。

金歯(ゴールド)は歯茎を健康に保つ

金は、歯にピタッと密着するので、歯垢が付きにくいです。
また、金属アレルギーが起きにくいので、歯茎にもアレルギー性の炎症が起こることは稀ですし、金が溶けだすこともないので、変色して黒ずむこともありません。
他にも、金は表面がツルっとしているので、歯茎を刺激しないため、いつまでも健康な状態の歯茎を保てます。

 

金歯(ゴールド)のデメリットは?

金歯の優れている点をご説明したところで、デメリットについてもお話いたします。

①保険診療が効かない

金(ゴールド)は、自由診療となってしまうので、銀やレジンと比べると、費用が高くなってしまいます。
患者様の歯の状態にもよりますが、1本30000円~70000円くらい要することが多いです。

②見た目が目立つ

金(ゴールド)は、見た目が目立つので、お口を開けてすぐに見える前歯などには、使いづらいです。
ただ、お口を開けても見えにくいところ、歯の裏側の治療などに使う分には、それほど目立ちません。

まとめ

金歯は、目立つから嫌だと思っていらっしゃった方も、金の持つ特性や利点を知り、イメージが変わられたのではないでしょうか?

・ 体に無害なので、金属アレルギーを起こしにくい
・ 歯にピタッと密着するので、隙間ができずに、虫歯になりにくい
・ 耐久性に優れているので、形も色も変わらずに長持ちする
・ 歯と同じ硬さと熱伝導率で、他の歯を傷めず、お口に馴染む
・ 歯茎を健康な状態に保てる

これらの金(ゴールド)のメリットは、人間の体にとって有難い特性ですね。

デメリットに挙げた、金は高額という点も、他の素材で何度も治療を繰り返すのであれば、一度で生涯使える金のほうが、長期的にみると時間も費用も節約できるとも考えられます。
現代の審美歯科では、金(ゴールド)が見えないように治療する技術も進んでいます。
できる限り歯を削らずに、外から見えない、少し手前の位置で、歯と金(ゴールド)の境目を作ることで、目立たないように治療できます。
詰め物や被せ物の素材を選ぶときに、見た目が気になって、金(ゴールド)を敬遠していた方も、ぜひ一度検討してみてくださいね。

 

 

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
審美歯科の治療では、患者様に最適な素材選びから、親身に寄り添います。
素材の特徴、費用などを丁寧に説明させていただき、ご納得いただいてから治療を行いますので、安心してご相談ください。
体に害のない、長持ちする素材を選び、虫歯の再発も防げるように、誠心誠意サポートさせていただきます。
審美歯科に関するお悩みは、デンタルクリニックツジまで、どうぞお気軽にお問合せください。

 

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