マウスピースでの矯正について
歯の矯正と聞くと、歯の表面にワイヤーと金具を取り付けた矯正装置を思い浮かべる方が多いと思います。
従来は、この「ブラケット矯正」と呼ばれる方法が一般的でした。
しかし、ギラギラと目立ってしまって見た目が良くないため、拒否反応を示す方もいらっしゃいました。
また、ブラケット矯正は、基本的に付けたままにしなくてはいけないので、上手に歯磨きができずに、虫歯や歯周病のリスクが高くなるというデメリットもありました。
そこで、その悩みを解消するようにと考えだされたのが、「マウスピース矯正」です。
今回は、マウスピースでの矯正について、その特徴をご説明していきます。
矯正したかったけれど、見た目が気になってしまってできなかったという方は、マウスピースでの矯正を検討するための、ご参考にしてください。
マウスピースの矯正とは?
マウスピース型の矯正装置が、アメリカで開発され、全世界に広まりました。
透明なマウスピースなので、目立ちにくく、痛みも少ないと支持されて、日本でも導入する歯科医院が増えてきています。
マウスピースの矯正の特徴
①目立ちにくく、見た目が良い
マウスピース矯正は、薄い透明の装置なので、目立たないというメリットがあります。
ブラケット矯正だと、ギラギラした金具やワイヤーが目立つので、矯正していることが、ひと目でわかってしまいますが、マウスピース矯正ならば、装着中でも目立ちにくいので、周囲に気付かれにくいです。
人と接するような仕事をしている方や、見た目を気にする年頃のお子様には、ストレスなく矯正できるので、オススメです。
また、取り外しが可能なので、面接やお見合い、結婚式などは、一時的に外すこともできます。
②装着時の違和感は比較的少ない
ご自分の歯にマウスピースを被せた状態になるので、慣れるまでは違和感があったり、喋りにくかったりします。
ただ、ワイヤーを使った「ブラケット矯正」と比べると、装着時の違和感は、少ない場合が多いです。
マウスピースの着脱時には、少しの痛みや違和感がありますが、一旦、装着してしまえば、それほど圧迫感もありません。
脳がマウスピースの存在を認識するまでの数日は、喋りにくいと感じるかもしれませんが、初めて入れ歯を入れた時のような感覚で、徐々に慣れていきます。
③向き不向きがある
マウスピース矯正は、すべての症状を治療することができないというデメリットがあります。
歯を横や前後へ動かすのには効果的なのですが、歯を回転させる力には不向きです。
歯を大きく移動させたり、歯の根っこから動かしたり、抜歯を必要としたりする場合には、マウスピース矯正では対応できません。
患者さんの歯の状態は、人それぞれ違いますので、マウスピース矯正が向いているのか、不向きなのかも変わってきます。
まとめ
歯の矯正をしたいと思っても、見た目を気にしてためらう方も多かったと思います。
最近では、従来のワイヤーと金属を使った「ブラケット矯正」の他に、透明なマウスピースを装着して、歯を矯正していく、「マウスピース矯正」も増えてきています。
マウスピースの矯正のメリットは、
・ 見た目が良い
・ 取り外し可能で衛生的である
・ 装着時の違和感が比較的少ない
などがあります。
一方、デメリットとして
・ すべての症例には対応できない
・ 取り外し可能なため、自己管理が必要
などが挙げられます。
歯の状態は人それぞれ違いますから、適した矯正治療も違います。
マウスピースの矯正治療がご自分に合っているのか、歯医者さんで診察を受けて、相談してみてくださいね。
矯正を希望される患者様には、歯の状態をしっかり診察し、丁寧なカウンセリングを行い、メリット、デメリットと共に、治療期間や治療費用の目安なども、詳細にお伝えいたします。
マウスピースでの矯正をご希望される患者様にも、向き不向きを判断したうえで、適切な治療法をご提案して、誠心誠意サポートさせていただきます。
患者様に寄り添う姿勢で信頼関係を築き、共に治療に向き合っていきます。
歯の矯正に関するお悩みやご相談は、芦屋市 デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。