インプラントの材質について
私たちは、毎日お口から食べ物を食べて、栄養や水分を摂っています。
何らかの原因で歯を失うと、しっかりモノを噛めなくなり、美味しく食事ができません。
ついつい柔らかいものを食べて食生活が偏ったり、胃腸に負担がかかったり、体の健康にも影響を及ぼします。
毎日の食事を、ストレスなく美味しく食べたい!
その願いを叶えるために、自分の歯に近い、自然な感覚の状態まで回復させることができるインプラント治療が注目されています。
インプラント治療とは、歯が無い部位の顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め、そのインプラントに義歯を付ける治療法です。
インプラントは、上部構造(人口歯)・アバットメントと呼ばれる土台(支台)・インプラント(人工歯根)から成り立っています。
今回は、顎の骨の中に埋め込むインプラントに焦点を当てて、その材質について詳しくご説明していきます。
インプラントの材質はチタン
現在、インプラントの材質は、ほとんどチタンです。
「体内に金属を埋め込むなんて大丈夫なの?」と不安になるかもしれませんが、チタンは、人の体にとてもやさしい金属で、悪影響を及ぼすことはありません。
骨折した時に骨と骨を繋ぐプレートを入れる手術をすることがありますが、骨とくっつきやすく、硬くて軽い特性のあるチタンが使われています。
チタンは、人工関節や、整形外科の手術のボルト、義手や義足、埋め込み型の心臓ペースメーカーなどの材料としても、医療現場でよく使われている安全な金属なのです。
チタンの特性
インプラントに使われているチタンの特性をまとめてみましょう。
①骨と結合する
チタンは骨とくっつくという珍しい性質を持っています。
骨の内部に埋め込んだインプラントが、しっかりと体に固定されるので、歯がぐらつきません。
②軽くて強い
チタンは、鉄の6割、銅の半分の重さにもかかわらず、鋼鉄以上の強度があります。
小さく、薄く、軽く、なおかつ強度が欲しいインプラントには最適な材質です。
さらに、曲げても、きちんと元に戻る弾力性もあり、熱にも強い特性があります。
③錆びない
チタンは、酸素と結合しやすく、一瞬で表面に薄い膜を作り、それ以上酸素を通さないので、酸化しません。
この錆びない特性を活かして、海や川の中で、橋の足などに使われているほどです。
④人体にやさしい
チタンは、毒性がない、発がん性がない、アレルギー反応を起こさないなど、人の体にやさしい金属です。
多くの金属は、水分と触れてイオン化し、溶けだして、金属アレルギーなどを引き起こす原因になります。
しかし、チタンは、前に述べたように酸素と結合して、薄い膜を作るので、水分と触れてもイオン化しません。
体の中で溶けたり、摩耗したり、劣化したりしないので、安心して、長く使えるのです。
まとめ
インプラントの材質は、軽く、強く、錆びない金属で、骨とくっつき、人体に害がない特性を持つチタンです。
インプラント治療は、チタンが骨とくっつく特長に注目して開発された治療法です。
骨がインプラントとの間の隙間に徐々に入り込み、隙間をしっかりと固定するので、インプラントがぐらつくことがありません。
そのため、自然な感覚のままで、ものがしっかり噛めるようになるのです。
美味しく食事ができる幸せ、ストレスを感じない毎日、失った歯の代わりにインプラントで取り戻してみませんか?
デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
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患者さんが安心してインプラント治療が受けられるように、誠心誠意サポートさせていただきます。