入れ歯の金具と金属アレルギーについて

こんにちは！
突然ですが、あなたは歯科金属アレルギーという症状をご存知ですか？
歯科金属アレルギーとは、お口の中の金属が原因で起こる金属アレルギーのこと。

最近では、見た目の問題からいわゆる「銀歯」ではなく、白い詰め物を希望する方が増えてきています。それに伴い、今までは自費治療でしか白くできなかった歯も、保険が使えるようになってきました。
しかし、やはり強度の問題から、金属でしか対応できないことも多く、お口の中に金属が０！という方は、なかなかいません。

また、残っている歯で支える部分入れ歯も、金属のバネが使用されていることがほとんどです。
今日は、入れ歯の金具と金属アレルギーについてお話ししていきます！！

それではまいります！！

歯科金属アレルギーとは

さまざまな金属の中でも、金属アレルギーが起こりやすい金属というものがあります。
虫歯を治療した後に詰める金属や入れ歯で使用されている金属は、実はアレルギーを引き起こしやすい金属が使われているのです。

お口の中の金属は、常に唾液にさらされているため、金属が少しずつ溶けて体内に取り込まれ、アレルギーを引き起こします。
歯科金属アレルギーで起こる症状は、口の中だけでなく、顔や身体にも出る可能性があります。

顔面・口の中に起こる症状

●口内炎
●口唇炎
●歯肉炎
●舌炎など

全身の症状

●アトピー性皮膚炎
●接触性皮膚炎
●掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう：手足に膿をもった水疱ができる)
●頭痛
●倦怠感
●肩こり
●めまいなど

お口の中の金属アレルギーの発症頻度は少ないと言われていますが、年々増加傾向にあります。
というのも、２種類以上の金属が入っているとアレルギーになりやすく、歯科治療では、金・銀・銅・ニッケル・コバルト・パラジウムなどの金属から２種類以上混ぜた合金が使用されているからです。

あなたのその不調・・・、実は金属アレルギーかもしれません。

保険の入れ歯と自費の入れ歯って何が違うの・・？金属は使われている？

歯科治療は、保険適応の治療と保険適応外(自費)の治療に分かれます。
入れ歯に金属が使われるかどうかは、保険適応か自費治療か、部分入れ歯か総入れ歯かによって変わってきます。

使用する金属は、保険治療でも自費治療でも何種類からか選ぶことができます。
そのため、自分が何の金属アレルギーか知っていれば、その金属を避ければ良いのです。

しかし、選択できる全ての金属にアレルギーがある場合や、金属を使用することに抵抗がある場合は、金属なしのものを選ぶ必要があります。
金属を使用しない部分入れ歯は、「ノンクラスプデンチャー」といって、さまざまなメーカーからでています。
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使用しないため「目立たない入れ歯」として、注目されています。

●目立たない
●弾力性があり、薄く作成できるので違和感が少ない
●適合性に優れている
●金属のバネを使用しないので、残っている歯にダメージを与えにくい
●自費治療になるので高額

金属アレルギー症状の悪化を防ぐために出来ることって・・・？

アレルギーというのは、コップの中のお水があふれた時に発症します。
人それぞれコップの形や大きさも異なるので、いつ発症するかは分かりません。
そのため大切なのは、できるだけアレルギーの原因物質であるアレルゲンを体内に取り込まないことです。

歯科金属アレルギーで気を付けること

●お口の中の金属は撤去する
●お口の中を清潔に保つ
●金属の装飾品を身につけすぎない
●ニッケルを多く含むコーヒーやチョコレートを摂取しすぎない

いかがでしたか？

近年では、さまざまなアレルギー症状が増加傾向にあり、小さな子どもまでもがアレルギーで悩んでいます。
金属アレルギーの根本治療には、高度な専門知識とノウハウが必要です。
とくに銀歯などの歯科金属が原因の場合、正しく金属を外さないと、お口の中に金属をまき散らし、症状の悪化につながることもあります。
お口の中もできるだけメタルフリーの状況をつくり、アレルギー体質を改善できるよう規則正しい生活を送るようにしましょう。

デンタルクリニックツジは、神戸・芦屋市で最新の技術と設備による、安心・安全な歯科治療、インプラントを提供する歯科医院です。
患者さんの歯の健康を守るために、定期的なメンテナンスや歯磨き指導で、誠心誠意サポートさせていただきます。
患者様の噛み癖や、体質についてのアドバイスもさせていただきますので、毎日の予防に役立ててください。
患者様と手を取り合って、明るい将来のために、最善を尽くします。
入れ歯にならないための早期治療・定期検診、そして入れ歯に関するお悩みやご相談は、デンタルクリニックツジまで、お気軽にお問合せください。